❗リスク
イールドファーマーのリスク
ポジションをオープン・クローズする時のプライスインパクト
⚠️ リスク:
プールのサイズに比べて大きなポジションをオープンしようとして両替が必要になった場合、その取引は大きなプライスインパクトを与える可能性があります。
例として、プールの流動性が1億ドルの場合、100万ドル(プールの流動性の1%)相当のトークンをスワップすると、約4%のプライスインパクトが発生します。
AMMのプライスインパクトについてご存じない方は、xy=k AMMのしくみについてこちらをお読みください。
ℹ️緩和策:
複数の小さなポジションをオープンするか、小さなポジションをオープンした後で担保を追加します。アービトラージ(裁定取引)により価格が正常に戻るまで少し待つ必要があります。
両替する量が少なくてすむように組み合わせて資産を預け入れましょう。例えば、CAKE-BNBペアに2倍のレバレッジをかけたい場合は、全額CAKEトークンを預け入れると、レンディングプールから同額のBNBを貸りれば良いので、両替の量が非常に小さくなります。
短期間でポジションをオープン・クローズすることは避けましょう。
大量のポジションを解消する際には、「MinimizeTrading」(最小限の取引)を選択し、両替によるプライスインパクトや取引手数料を抑えましょう。
インパーマネント・ロス(IL)
⚠️ リスク:
AMM(自動マーケットマイカー)プールの資産調整によるインパーマネント・ロスのリスク。
ステーブルコインのペアでも、少なくとも一方の価格がペッグから外れた場合、インパーマネント・ロスを被る可能性があります。一般的には、これによる損失は小さく一過性のものですが、過去にはステーブルコインが長期間にわたってペッグから外れたままになるケースがありました。大きなレバレッジをかけてポジションを建てることで、損失の可能性も増幅されてしまいます。
ℹ️ 緩和策:
インパーマネント・ロスはアルパカに限ったことではありません。すべてのイールドファーミングやAMMに共通するものです。現在のところ、ILを軽減する方法はありませんが、ユーザーはILの可能性を最小化するために、相関性の高いファーミングペアを選択することができます。ILの詳細については、こちらの記事をご参照ください。
マイナス金利(APY)
⚠️ リスク:
借り入れ金利がファーミングの利回りよりも高い場合です。これは、あなたの借金が利回りよりも早く大きくなることを意味します。この状態が一定期間続くと、自己資本が清算されるレベルにまで減少する可能性があります。
このシナリオが発生する可能性が高いのは、次の場合です。 1) レンディングプールの利用率が高く、借入金利が上昇した場合 2) 報酬が大幅に値下がりした場合(例:CAKEのファーミング量減少)
ℹ️ 緩和策:
ポジションをよく見て、金利がマイナスになった時どうするか考えておきましょう。(例:ポジションをクローズする、様子を見る、担保を追加するなど)
レンディングプールの利用率が数日以上高い状態が続いた場合、運営チームは状況を分析し、借入金利を引き上げて利用率を下げることになるでしょう。
プールの使用率が高い場合にポジションを建てる際には注意が必要です。
清算
⚠️ リスク:
レバレッジをかけたファーミングのポジションを建てると、アルパカはユーザーがファーミングするために資産を借ります。借りた資産の価値がファーミングしているペアに対して上昇した場合、ファーマーは清算されるリスクを負います。ポジションは、負債比率(負債の額/ポジションの価値)が一定の比率に達すると清算されます。詳細は、「プール固有のパラメータ」を参照してください。
ℹ️ 緩和策:
低いレバレッジレベルを使用する、不安定な相場の中でポジションを監視する、清算される前にポジションをクローズするなどでこのリスクを緩和することができます。
スマートコントラクトのリスク
⚠️ リスク:
アルパカのスマートコントラクトは、第三者機関による監査を受けていますが、理論的には脆弱性がある可能性があります。また、AMMなど連携しているサードパーティのサービスにも同様のリスクがあります。
私たちは可能な限りのリスクを排除するよう努力していますが、DeFiは誰も予測しなかった出来事(恐るべきブラックスワン)が起こりうる業界です。ですから、生活に必要な資産を投資したり、失ってはならない資産をリスクにさらすようなことはしないでください。私たちがコードを扱うのと同じように、あなたの資金にも気を配ってください。😊
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