レバレッジ・イールドファーミング
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レバレッジ・イールドファーミング(LYF)は、AF2.0マネーマーケットの上に構築される予定です。従来通りユーザーはレバレッジをかけるためローンを借りて、安全に自動複利でファーミングすることができます。そして、次のような多くの新機能があります。
クロスマージンは、ユーザーから最も要望の多かった機能の1つであり、新しいLYFではこの機能を提供します。
AF2.0ではサブアカウント機能も提供され、各ウォレット内に複数のサブアカウントを作成し、各サブアカウント内でエクスポージャーを分離することが可能になります。ユーザーは、サブアカウントでグループ化することにより、どのポジションを相互のクロスマージンとして機能させるかを選択することができるようになります。
これにより、ユーザーはエクスポージャーのカスタマイズやリスクコントロールがより容易になります。
ここでもう一度強調したいのは、LYFモジュールのファームは、異なる借入金利を持つように設定できることです。利回りが低くてリスクも低いファーム(例:ステーブルコインのペア)は、この柔軟性によって再び収益性を高めることができるでしょう。
同時に、資産は不安定だがAPYが高いファームは、その高いリスクを補うために金利を高く設定することができ、それでも非常に高い収益性を維持することができます。全体として、この金利の微調整とマッチングの改善により、LYFはより効率的になり、ALPACAガバナンス預金者に高い収益をもたらすはずです。
以下は、LYFがBUSDを借りる際に、プールによって3種類の金利を設定する構成例です。
2% on USDT-BUSD ファーム 8% on BNB-BUSD ファーム 12% on SmallAlt-BUSD ファーム
現在のLYFでは、担保となる資産はファーミングペアの資産に限定されています。例えば、BNB-BUSDペアのファーミングでは、BNBまたはBUSDしか担保として機能しません。
AF2.0では、あらゆるLYFペアの担保として、あらゆる担保レベルの資産を使用することができます。例えば、ユーザーはBNBを担保として提供し、ETHを借りてETH-USDTペアでファームすることができます(ETHをショートし、1倍ロングBNBエクスポージャーを維持する)。
あるいは、ユーザーはBNBを担保にBUSDを借り、BUSD-USDTペアでファーミングすることもできます(BNBへのエクスポージャーを維持しつつ、低ボラティリティのステーブルコインペアをファーミングする)。
このように、柔軟な担保の種類に加えて、単一のLYFポジションで複数の資産を借りることができるため、借り入れもより多用途になる予定です。これにより、ポジションを開く際の一般的なコストをかけずに、特定の戦略(例:自動化ヴォールトにおけるマーケットニュートラル)をより効率的かつ安価に実現することができるようになります。
さらに、スマートコントラクトは無関係の資産をファーミングのために借りることができるようにする機能を持つ予定です。
例えば、ユーザーはBTCを借りてBUSD-USDTをファーミングすることができます(低ボラティリティのペアをファーミングしながら、固定で高いレバレッジでBTCをショートすることができます)。BTCはファーミング資産に売却されます。
このように、担保や借入資産に関する市場最高水準の柔軟性と、クロスマージンやサブアカウントとの組み合わせにより、ユーザーは現在DeFiがサポートしている最も複雑な投資戦略の一部を管理することができ、同時に、リスクを最小限に抑える高度なコントロールを提供する一つのプラットフォームでそれを行うことができるようになるのです。DeFiの中で、エクスポージャーのカスタマイズにこのような多用途性を持ちながら、内部でホストされている幅広い利回り生成の機会にアクセスでき、しかも全てが分散型フォーマットであることは非常に稀なことです。ぜひお楽しみください!😊
AF2.0では、ファーミング報酬はプール単位で割り振られるようになります。そのため、特定のプールでインセンティブを優先させることができるようになります。
また、各プールは複数の報酬トークン(例:ALPACA と TokenX)をサポートする予定です。それにより、Grazing Rangeパートナーは、彼らのトークンのファームに対するインセンティブとしてトークンを提供し、彼らのトークンのレバレッジポジションを開くユーザーをさらに引きつけることができるようになります。これは、彼らのトークン・プールの流動性を立ち上げるのに役立つと同時に、彼らのトークンをLYFユーザーのより広い顧客に拡大することができます。
過去にいくつかのパートナーとGrazing Rangeを行ったことがありますが、サブグラフに頼らざるを得なかったため、実装の労力が高くつきました。その結果、コラボレーションはいくつかの選ばれたプロジェクトのみに限定されてきました。AF2.0では、パートナーとの統合がよりシームレスになり、Grazing Rangeプログラムの価値提案が増加します。これにより、より多くのパートナーがGrazing Rangeプログラムに参加する動機付けとなり、我々のユーザーにとってより多くの収穫機会が生まれ、ガバナンスにおけるALPACA預金者にとってより多くのパートナー報酬を生み出すことになるはずです。